法令上の制限でつまづいています…
どうしても法令上の制限の細かなところが覚えきれないんですよね。だから、どのくらい法令上の制限に力を入れればいいのか教えてほしいです!
今回はこんな悩みに答えていきます。
この記事を読んで分かること
- 法令上の制限で効果の出やすい勉強法
- 法令上の制限にかける学習時間
- 法令上の制限をマスターする学習計画
著者紹介
この記事を書いている僕は、スタディングで3ヶ月間学習。 2021年の宅建士試験で37点を取って合格しました!
法令上の制限は、民法分野に続いて2番目に対策が取りづらいところです。
僕もひたすら問題演習を繰り返して、無理やり覚えた記憶があります。
その中で、最も頭に残りやすく、かつ記憶に残りやすい覚え方を見つけたので今回は法令上の制限の勉強法としてシェアしたいと思います。
宅地建物取引士試験で出てくる法令上の制限ってなに?
宅建士・宅地建物取引士試験における法令上の制限について、フォーサイトがわかりやすい説明をしているので、それを引用します。
宅建士試験における法令上の制限とは、土地の利用に関する制限のことです。
土地を購入しても、所有者が自由にその土地を使用できるわけではありません。
例えば、家を建てるのにも階数の制限や、広さの制限があります。
そういった制限を規定している各種法律のことを、総称して法令上の制限と言います。
引用元: フォーサイト
要するに、土地と建物の建築に関する細かな法令・規則に関する問題が試験で問われると思っていもらえれば大丈夫です◯
宅地建物取引士試験にでる法令上の制限のむずかしさは?
それでは、次に法令上の制限の難易度について見ていきましょう。 スタディング、竹原講師の法令上の制限に関する2021年10月試験の講評を載せました。
こんにちは! 「スタディング 宅建士講座」 主任講師の竹原 健です。
昨日、2021年度の宅建試験(10月試験)が行われました。
受験された方、本当にお疲れ様でした。今回は、昨日実施された試験(10月試験)の概要についてご案内したいと思います。
今回の試験ですが、昨年の2020年度の10月試験(合格点38点)に比べると、権利関係の民法及び法令上の制限の難易度が部分的に上がった印象を受けました。
具体的には、建築基準法・都市計画法の難易度が例年よりも上がったという講評がありました。
法令上の制限 全体で8問の出題のうち、問15の都市計画法と問17・18の建築基準法は細かい知識を問うものであり、正解をするのが難しかったと思われます。
一方、その他の出題は過去問レベル問題であり、正解することが容易でした。
僕も、実際に2021年10月の宅建士試験を受験してきました。
外したのは1,2問だけだったので難易度について、概ね竹原講師の講評通りだと感じています。
2択まで絞れるけど、確答はできない、、、
このような問題が結構多い印象のある試験でした。
指摘の受けていた問題15・17・18に関しては、なんとか2問正解することができましたが勘の面も否めず、正直苦しかったです。
問題数の指摘だけでは、ちょっとわかりにくいと思ったので、以下に問題の詳しい分野をまとめました。
- 地区計画、地区整備計画
- 建築基準法(検査済証、幅員等)
- 建築基準法(建ぺい率、建築許可)
TACの『過去30年の問題集【良問厳選】』などの問題を解き始めている方だと、上の分野の問題数が少ないことが分かると思います。
スタディングの問題演習も併用していたおかげで、ある程度、選択肢を狭められたのが唯一の救いでした。
2022年の宅地建物取引士試験における法令上の制限の難易度
まず、間違いなく難問が2,3問出てくると思います。
というのも、宅建業法、5問免除分野は問題の内容がパターン化していて点数が取りやすくなってきているからです。
宅建士は、調べると分かる通り『相対評価』制度を導入しています。
そこで上位15%程度に入らない限り、いくら点数を取ろうと合格はできない仕組みとなっています。
宅建業法、5問免除の点数で差別がつけられないとなったら、必然的にその他の分野の難易度を上げて合格者の選別にかかるのは想像つきやすいかと思います。
この場合、『権利関係(民法分野』『法令上の制限』が対象になります。
法令上の制限は権利関係の次に問題の難易度を上げやすい分野です。
そのため、法令上の制限が狙われるのは間違いないと考えています。
法令上の制限の勉強法
さて、ここからが本題です。 これまでで、法令上の制限の難易度は上昇傾向にあることは理解できたと思います。
それじゃあ、法令上の制限は後回しでいいんですね?
ちょ、ちょっとまってください!!
法令上の制限は後回しにしたくなる分野ですが、後回しにすればするほど重くのしかかってくる科目でもあります。
早めに取り組んでおいて、損はありません。
でも、細かいところを聞いてくるんでしょ?
覚える自信ないよ、、、
そんな方向けに、記憶に残りやすい暗記法を用意しました。
実際、僕も使っていてすごく頭に残りやすいことがわかったので、ぜひ一度試してみてください。
リズムで覚える
みなさん、一度は体験したことがある語呂合わせによる暗記法です。
特に、中学校の社会科目でよく使ったのではないでしょうか?
・サイコー(採光)な(7分の1)喚起に
など。
語呂合わせに関しては、『宅建 語呂合わせ』と検索すれば色々出てくるので気に入ったサイトを見てみてください。
サイトだけでなく、参考書で語呂合わせを勉強したい!
という方向けの参考書を紹介しておきます。
『らくらく宅建塾』という参考書がおすすめです。
実際、僕も使用していました。
語呂合わせに関しては、ピカ一で、他の参考書よりも多くの語呂合わせが掲載されています。
権利関係の難しい用語をわかりやすく言い換えていたり、法令上の細かな制限を図表にまとめたりしてあるので学習しやすかったです。
僕の場合は、「分冊」にして学習を進めていました。
数字で覚える
リズムで覚えるのとやり方は似ています。
例えば、盛土や切土の高さや面積に関して
と覚えていました。
具体的には、数字の足し算、引き算をうまく使ってリズムよく覚えるのがコツです。
数字が出てきたら、
これって、数字の流れで覚えられないかな??
と常に意識することが大事です。
斜め読みで問題を解いている(問題文のキーワードだけを読んで解く)際に、もっとも効果が発揮します。
ぜひ、意識付けしてください。
例外を押さえること
どの勉強でも言えることですが、例外を押さえることが一番効率のいい勉強法です。
例外を覚えることで、
それ以外は、全部基準をクリアするんだな
というように、覚えることを最小限で済ませることができます。
キーワードは『以外』『その他』『例外』の3つです。
宅建士の参考書や通信講座では『以外』が頻出なので、『以外』という単語が出てきたらすぐに反応できるようにしましょう。
勉強法における注意点
リズムや音読に限らず、学習上の注意点があります。
それは、『以上、以下』なのか『未満、超えて』なのかの2つです。
特に、法令上の制限では『以上、以下』と『未満、超えて』の境目を狙って出題されます。
あやふやな知識では正解できないようにコントロールしているわけです。
ですので、リズム感や数字の連結で覚えるだけでなく、それが『以上、以下』なのか『未満、超えて』なのかもしっかり押さえておくことを強く勧めます。
おすすめ
最後に、法令上の制限をどのタイミングで学習すればいいのかを伝えたいと思います。
結論、法令上の制限は最初から学習するのがおすすめです。
とはいっても、覚えることが多いので最初からすべてを暗記しようとするのはおすすめできません。
僕が勧めるのは、
毎日、法令上の制限の1分野を問題演習する
ということです。
毎日、1分野を学習すればいいのは分かったけど問題演習の教材はどうなの?
スタディングを受講している人は、スタディングの問題横断復習から分野別で問題を選択できるのでその機能を使ってみてください。
スタディングを受講していない人は、アプリを使うのが個人的におすすめです。
で、分野別に問題を網羅することができます。
無料版もありますが、有料版を購入した方がいいでしょう。
その方が、学習に不便じゃないので。
価格は、500円(購入時と変動している可能性有)で購入できます。
問題演習用のテキストを買うよりも比較的安価に購入できるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
今回は、法令上の制限の役立つ学習法について紹介しました。
法令上の制限は年々、問題の難易度が上がってきているので学習するのが大変な分野だと思います。
ですが、この分野を得点源にできるとほかの受験生に大きく差をつけることができます。
最後まであきらめずに、学習を続けてください!
みなさんの合格を願っています!!