「ご愛顧」を使った例文集！ビジネスシーンで役立つ表現

「ご愛顧」という言葉、ビジネスシーンでよく耳にするけれど、いざ自分が使うとなると「本当にこれで合ってるのかな？」って不安になりませんか？特に、新社会人の方や、メールや手紙の書き方に自信がない方は、なおさらですよね。

この記事では、「ご愛顧」の意味から使い方、ビジネスシーンで即使える例文まで、まるっと徹底的に解説します！これを読めば、「ご愛顧」を自信を持って使いこなし、相手に感謝の気持ちをしっかり伝えられるようになりますよ！

「ご愛顧」の意味と使い方を徹底解説

まずは、「ご愛顧」の基本的な意味と使い方をしっかり押さえましょう。意味を理解することで、より自信を持って使いこなせるようになります。

「ご愛顧」とは？意味と語源

「ご愛顧」は、「愛顧」に丁寧語の「ご」をつけた言葉です。「愛顧」とは、ひいきにすること、目をかけることという意味を持ちます。つまり、「ご愛顧」は、お客様がお店や商品、サービスをひいきにしてくれることに対する感謝の気持ちを表す言葉なんです。

語源は、「愛（あい）」という漢字が示すように、愛情や大切に思う気持ちが込められています。ビジネスシーンでは、お客様との良好な関係を築き、維持するために欠かせない言葉と言えるでしょう。

「ご愛顧」を使う場面：ビジネスシーンでの活用

「ご愛顧」は、主に以下の場面で使われます。

感謝の気持ちを伝えたいとき: 商品やサービスを購入してくれたお客様、長年取引のある取引先などに対して、感謝の気持ちを伝える際に使います。

今後も変わらぬ関係をお願いしたいとき: 今後も引き続き、商品やサービスを利用してもらいたい、取引を続けていきたいという気持ちを伝える際に使います。

お礼状や挨拶状: 季節の挨拶や、特別な機会のお礼状、挨拶状などで、日頃の感謝の気持ちを込めて使います。

具体的には、以下のような表現で使われます。

「平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。」

「今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。」

「長年にわたり、格別のご愛顧をいただき、誠にありがとうございました。」

「ご愛顧」を使う際の注意点：失礼にならないために

「ご愛顧」は、丁寧な言葉遣いですが、使う相手や状況によっては注意が必要です。

目上の人への使用: 基本的に、お客様や取引先など、対等または目下の人に対して使うのが適切です。上司や先輩など、社内の目上の人に対しては、別の表現を使った方が良いでしょう。（例：「日頃のご指導、誠にありがとうございます。」）

使いすぎに注意: あまりにも頻繁に「ご愛顧」を使うと、形式的な印象を与えてしまう可能性があります。感謝の気持ちを伝える際は、言葉だけでなく、行動や態度でも示すことが大切です。

具体的な感謝の気持ちを添える: 「ご愛顧いただきありがとうございます」だけでなく、「〇〇をご利用いただきありがとうございます」のように、具体的な商品やサービス名を添えることで、より感謝の気持ちが伝わりやすくなります。

ビジネスシーンで役立つ！「ご愛顧」を使った例文集

ここでは、ビジネスシーンで即使える「ご愛顧」を使った例文を、メール、手紙、お礼状、挨拶状のシーン別に紹介します。

メール例文：感謝の気持ちを伝える

件名：【〇〇株式会社】いつもお世話になっております。

本文：

〇〇株式会社　〇〇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□です。

平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、先日ご注文いただきました〇〇につきまして、
本日、発送の手配が完了いたしました。
到着まで今しばらくお待ちくださいませ。

今後とも、お客様にご満足いただける商品・サービスをご提供できるよう、
社員一同、精進してまいります。

引き続き、変わらぬご愛顧を賜りますよう、
心よりお願い申し上げます。

今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

株式会社△△
□□

手紙例文：丁寧な印象を与える

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、この度、弊社では〇〇（新商品・新サービスなど）を発売する運びとなりました。
これもひとえに、皆様のご支援、ご愛顧の賜物と深く感謝しております。

〇〇は、お客様の〇〇（課題・ニーズなど）を解決するために開発された商品でございます。
ぜひ一度、お試しいただければ幸いです。

今後とも、お客様にご満足いただけるよう、
より一層の努力を重ねてまいります。

引き続き、変わらぬご愛顧を賜りますよう、
心よりお願い申し上げます。

敬具

〇〇株式会社
代表取締役　〇〇

お礼状例文：特別な感謝を伝える

拝啓

〇〇の候、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、先日は〇〇（イベント名・贈り物など）に際しまして、
ご丁寧なお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。
〇〇様のお心遣いに、社員一同、深く感激しております。

今後とも、皆様のご期待に沿えるよう、
より一層の努力を重ねてまいります。

引き続き、変わらぬご愛顧を賜りますよう、
心よりお願い申し上げます。

敬具

〇〇株式会社
社員一同

挨拶状例文：新たな関係構築に

拝啓

〇〇の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、この度、弊社は〇〇（移転・新社屋設立など）いたしました。
これもひとえに、皆様のご支援、ご愛顧の賜物と深く感謝しております。

つきましては、〇月〇日に〇〇（記念式典・内覧会など）を
開催いたしますので、ご多忙中とは存じますが、
ぜひご来臨賜りますようお願い申し上げます。

今後とも、皆様のご期待に沿えるよう、
より一層の努力を重ねてまいります。

引き続き、変わらぬご愛顧を賜りますよう、
心よりお願い申し上げます。

敬具

〇〇株式会社
代表取締役　〇〇

シーン別！「ご愛顧」を使った挨拶文例

年末年始、退職、異動など、様々なシーンで使える「ご愛顧」を使った挨拶文例を紹介します。

年末年始の挨拶文：感謝と新年の抱負

例：

拝啓

歳末の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

本年も格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
皆様のご支援のおかげで、無事に一年を終えることができました。

来年も、お客様にご満足いただける商品・サービスをご提供できるよう、
社員一同、精進してまいります。

皆様にとって、来年も素晴らしい一年となりますよう、
心よりお祈り申し上げます。

新年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます。

敬具

〇〇株式会社
代表取締役　〇〇

退職の挨拶文：感謝と今後の発展を祈る

例：

〇〇株式会社
社員各位

私こと

この度、〇月〇日をもちまして、〇〇株式会社を退職することとなりました。
在職中は公私にわたり、格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。

皆様のご指導、ご鞭撻のおかげで、
多くのことを学び、成長することができました。
〇〇株式会社で得た経験を活かし、
今後も精進してまいりたいと思います。

長年にわたり、皆様には格別のご愛顧を賜り、
誠にありがとうございました。

皆様の今後のご活躍と、〇〇株式会社の益々のご発展を
心よりお祈り申し上げます。

敬具

〇〇

異動の挨拶文：感謝と今後の活躍を祈る

例：

〇〇株式会社
社員各位

私こと

この度、〇月〇日をもちまして、〇〇部から〇〇部へ異動することとなりました。
〇〇部在籍中は、皆様に大変お世話になり、心より感謝申し上げます。

至らぬ点も多々あったかと存じますが、
皆様のご指導、ご協力のおかげで、
多くのプロジェクトを成功させることができました。

異動後も、〇〇部で得た経験を活かし、
〇〇株式会社の発展に貢献できるよう、精一杯努めてまいります。

今後とも、変わらぬご指導、ご鞭撻を賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます。

長年にわたり、皆様には格別のご愛顧を賜り、
誠にありがとうございました。

皆様の今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

〇〇

閉店の挨拶文：感謝と今後の情報を伝える

例：

お客様各位

平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、突然ではございますが、
当店は〇月〇日をもちまして、閉店させていただくこととなりました。

長年にわたり、皆様には格別のご愛顧を賜り、
誠にありがとうございました。

皆様のご支援、ご愛顧に心より感謝申し上げます。

閉店後のお問い合わせにつきましては、
〇〇（連絡先）までご連絡ください。

〇〇（今後の展開など）につきましては、
〇〇（ウェブサイト・SNSなど）にてご案内させていただきます。

長年にわたり、ご愛顧いただき、誠にありがとうございました。

〇〇

移転の挨拶文：感謝と新住所を伝える

例：

お客様各位

拝啓

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。

さて、この度、弊社は〇月〇日をもちまして、
下記住所へ移転いたしましたので、ご案内申し上げます。

新住所： 〇〇

これを機に、社員一同、気持ちを新たに、
皆様のご期待に沿えるよう、一層精進してまいります。

今後とも、変わらぬご愛顧を賜りますよう、
よろしくお願い申し上げます。

敬具

〇〇株式会社
代表取締役　〇〇

「ご愛顧」の類語・言い換え表現

「ご愛顧」は便利な言葉ですが、状況によっては他の表現を使った方が適切な場合もあります。ここでは、「ご愛顧」の類語や言い換え表現を紹介します。

「ご贔屓」「ご支援」との違い

ご贔屓（ごひいき）： 特定の相手を特別に引き立てること。特に、顧客に対して使うことが多いです。「ご愛顧」とほぼ同じ意味で使えますが、「ご贔屓」の方が、より親しみを込めたニュアンスがあります。

ご支援（ごしえん）： 事業や活動などを助けること。「ご愛顧」は、商品やサービスを利用してもらうことに対する感謝を表しますが、「ご支援」は、資金援助や協力など、より広い意味での助けに対する感謝を表します。

状況に応じた使い分け

より親しみを込めたい場合： 「ご贔屓」

資金援助や協力などに対する感謝を伝えたい場合： 「ご支援」

商品やサービスを利用してもらうことに対する感謝を伝えたい場合： 「ご愛顧」

より丁寧な表現：深謝、厚情など

深謝（しんしゃ）： 深く感謝すること。より強い感謝の気持ちを表したい場合に用います。

厚情（こうじょう）： 手厚い情け。相手からの親切な行為に対する感謝を表します。

これらの表現を状況に応じて使い分けることで、より適切な表現で感謝の気持ちを伝えることができます。

Q&A：「ご愛顧」に関するよくある質問

ここでは、「ご愛顧」に関してよくある質問に答えます。

Q. 目上の人に「ご愛顧」を使ってもいい？

A. 基本的に、お客様や取引先など、対等または目下の人に対して使うのが適切です。上司や先輩など、社内の目上の人に対しては、別の表現を使った方が良いでしょう。（例：「日頃のご指導、誠にありがとうございます。」）

Q. 「ご愛顧」を英語で言うと？

A. 英語では、”Thank you for your continued patronage.” や “Thank you for your continued support.” などが一般的です。

Q. 「ご愛顧」の後に続く言葉は？

A. 「ご愛顧」の後に続く言葉としては、「賜り」「いただき」「いただきまして」などが一般的です。

「ご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。」

「ご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。」

「ご愛顧をいただきまして、心より感謝申し上げます。」

まとめ：「ご愛顧」を使いこなして、ビジネスコミュニケーションを円滑に

「ご愛顧」は、ビジネスシーンで欠かせない、感謝の気持ちを伝えるための大切な言葉です。

感謝の気持ちを伝える重要性

感謝の気持ちを伝えることは、良好な人間関係を築く上で非常に重要です。特にビジネスシーンでは、お客様や取引先との信頼関係を構築し、維持するために、感謝の気持ちを伝えることが不可欠です。

相手に合わせた表現を選ぼう

「ご愛顧」は便利な言葉ですが、状況によっては他の表現を使った方が適切な場合もあります。相手や状況に合わせて適切な表現を選び、感謝の気持ちを伝えることが大切です。

この記事を参考に、「ご愛顧」を自信を持って使いこなし、ビジネスコミュニケーションを円滑に進めてくださいね！